こだわりからくる不自由感の多い、発達凸凹ちゃんたち。
学校で、できるだけ快適に過ごしてもらうために、先生方との関わり方は、重要な項目です。
どんな先生に当たるのか!?
毎年気になるものですね。
幼稚園や学校でのトラブルは、先生方との関わり方ひとつで左右されたりします。
深刻なものになるか、軽く済むか。
未然に防げる場合すらあります。
どんな先生に当たっても、コツを押さえることで、トラブル回避につなげていきましょう!
学校の先生も普通の人
やる気がないように見える先生もいるかもしれません。
でも、先生方も普通の人です。
私たち同様、朝起きたくない日もあれば
仕事に行きたくない日もあるはずですよね。
そして何より、教育が人と人との関わりである以上、
必ず「合う・合わない」があります。
たまたま子ども本人と「合う」タイプの先生だと、お互い快適に過ごせて良いですよね。
でも、そうでない年度ももちろんあります。
合わない先生に当たることも、当然あるわけです。
そんなとき役立つのがこれです。
絶対に期待するな!
「絶対に期待するな!」という言葉があります。
これは怒っているわけじゃなく、あきらめているわけでもなくて、
「期待なんて、してやるもんか♪」という感じのノリですね。
何がストレスを生むかって、一番は期待です。
●「学校の先生なんだから!」
●「聖職者なんだから!」
と期待してしまうと・・・、
「あれもこれも、ちゃんとやってよね!」と、
「してもらうのが当然」という期待がストレスを生むのです。
「過度に期待しない」
これに尽きます。
期待なんて、してやらないゾ♪
絶対に期待してあげないんだから~♪
ということですね^^
うちの子に親切にしてもらいたい・・・!
どうしたら、うちの子に親切にしたくなるかな~って、「期待する」のではなく「考えて」みます。
先生の立場で考えてみると良いです。
「先生を育てる」なんていうと傲慢なようですが、
でも、誰だってちょっとした言葉がけ一つでやる気が出ることってありますよね。
たとえば、
「この前、先生から(こんなふうに)声をかけてもらったとき、
この子とても喜んでいたんですよ^^」
など。
これは一例ですが、
「この子が喜んでいるので、親として嬉しい」
という意味のことを、軽く伝えると効果的です。
公立の学校だと、先生方は公務員です。
どんなに仕事をがんばったところで、お給料は毎月決まりきったもの。
がんばりがボーナスに反映されるわけでもない。
最初は「教育」という使命に燃えていても、疲れてしまったり、
サボり気味の同僚を見て、バカバカしく思うこともあるのではないでしょうか。
そこに、「先生の仕事に感謝してます」という言葉をかけることができたら、
先生の心に小さな灯をともすことができるかもしれません。
どうせ分からないからこそ、きちんと伝えよう
絶対に期待しない、ということは
「分かってもらえるわけがない」と考えます。
これは寂しい話ではないです。
「一人ひとり全然違う発達障害児のことなんて、どうせ分からないだろう」
・・・っていうと、
実際、分からないのではないでしょうか。
親だって、自分の子のことがよく分からないのです。
私も息子のことを、いまだに宇宙人みたいだと感じています。
ここで「絶対に期待するな!」が生きてきます。
「どうせ分からないものだから」と、
「分からない」ことを前提にすれば、丁寧に、親切に、関わっていこうと思えますね。
分からないからこそ、きちんと伝える。
「期待する」のではなく、「分かりやすく伝える」姿勢です。
期待しないからこそ、感謝が湧く
ところが、です。
中には、少しでも「分かろう!」「理解しよう!」と思ってくださる先生がまれに居ます。
もしそんな先生に出会えたとしたら、
本当に尊い、すばらしい出会いだと思うのです。
どうせ分からないことを、分かろうとしてくれるのですから。
本当に心から感謝が湧くのです。
まとめ
私たちは普段、無意識で他人とコミュニケーションを取っています。
実はその際「分かって!」「察して!」的なことをついつい考えているものなんです。
でもそれは間違っています。
分かってもらえて当然!なんていうことはないです。
分からないからこそ、期待せずしっかりと伝えていこうね。
そんな思いがお互いあれば、先生方とのコミュニケーションも少しずつ円滑になっていくのではないでしょうか。