発達障害(または発達障害の疑い)の子たちが通う「療育」。
具体的にどんなことをするのかはこちら→★
「療育」「療育」と言われますが、行かないといけないものでしょうか。
「療育」って、行かなければいけないの?
「療育」=「障害のある子どもの発達を促すプログラム」
ということを考えると、
「療育」について、とても広い意味で捉えることができます。
乳幼児健診などで「発達障害の疑い」と言われた場合、
案内されるのが
●専門医の受診
●心理士の先生との面談
●市区町村の「療育」サービス
などです。
一般的な意味で「療育」というと、この「市区町村の療育サービス」を指して使うことが多いと思います。
この公の「療育」を、行かずに無視することはできるでしょうか。
結論から言うと、行かないことは可能です。
強制ではないからです。
実際いろんな事情で「行けない」こともよくあると思います。
●下の子の妊娠出産
●家族の介護
●仕事の都合
その他さまざまな事情で、公の療育に毎週子どもを連れていくのが難しい時期があると思います。
少し休んだからといって、
「この子はもう発達しない!」「おしまいだ!」
なんてことにはならないです。
何らかの事情で、定期的に通えないとしても、あまり自分を責めずにおおらかに構えていたいものですね。
療育に通いさえすれば治る!?
「療育」をお勧めされると、「発達が遅い子」というレッテルを貼られたみたいで不快に思うかもしれません。
「そんなの気にしなくて大丈夫だよ!」という意見もあると思います。
「個性の範疇」と思える場合もあるはずです。
もっと言うと、療育に通ったからといって「絶対に発達が早まる!」という保証はまったくないです。
疑わしきは「療育」!?
今は早期発見!早期療育!と言われます。
発達の遅れらしきものが見られると、すぐに「療育」を案内される場合があります。
そして、療育に通ううちに発達が見られれば
「もう通わなくて大丈夫ですよ^^」のように
”卒業”になっていくシステムです。
親としては、療育を案内された時点でドキっとするものです。
●障害があるのかしら?
●どうやったら治るのかしら?
などと。
市区町村による療育サービスは、「障害のレッテル」でもなんでもないです。
「お子さんの発達を促すプログラムを準備していますので、どうぞ」と提供されているサービスです。
療育サービスの歴史は、そんなに長くない自治体が多いと思います。
私の息子が通っていた数年前は
「まだこの療育施設ができて10年なんですよ」と、担当の先生方がおっしゃっていました。
当時の先生方は、
「私たちも手探りなんですよ」とおっしゃっていました。
「今年からこんな取り組みを始めてみました」などと
いろんな試行錯誤を繰り返しながら、プログラムを作ってくれているようでした。
自治体が用意してくれる「療育」に通うことで
●集団参加の練習になったり
●手先や体の動かし方の練習ができたり
●成功体験を重ねて自信がついたり、
そんなふうに活用できたら良いですね。
療育はどんな効果があるの?
こういった自治体の「療育」の多くは、幼稚園/保育園より小規模です。
なので発達に特性のある子も集中しやすいです。
先生方の目も届きやすいので、幼稚園/保育園で参加できない活動も、「療育」ではスムーズにできたりします。
似た特性の子たちを集めているので、引け目を感じずに活動できるのもメリットだと思います。
途中でパニックになる子がいても、
「そういうことって あるよね」というナチュラルな雰囲気だったりします。
(幼稚園だと、ダメなやつ扱いされたり、
先生の指示を聞かない悪い子、と思われたりすることがありますよね)
活動内容も、年齢より少し易しめ、活動時間も短めに設定されています。
なので、「やってみようかな」「できそうな気がする」という気持ちになりやすいです。
そのせいか、
●ハサミを使えるようになった
●ノリで上手に貼れた
など、「できた!」を増やしやすいと思います。
まとめ
療育に必ず通わなければいけないのかというと、
療育に通わなくても、ハサミやノリを使えるようにはなると思います。
ただ、療育で練習することで、できるようになるのが少し早まるというイメージです。
子どもが楽しく活動できて、
「ぼくもできたよ!」「私もできたよ!」と自己肯定感を高められるならとても良いですよね。
「療育に通っている子」=「できない子」「ダメな子」なんてことはないです。
せっかく用意されている機会なので、通える状況にあるなら、感謝して療育を活用するのが良いと思います。
他にも親としてできることをまとめてみますね。