放課後等デイサービスの種類と利用の仕方

放課後等デイサービス、(略して「放課後デイ」「放デイ」などと呼ばれたりします)について書いてみますね。

よく聞くけど、「放課後デイ」って何?

「療育」とどう違うの?

どんな種類があるの?

どうやって利用したらいいの?

放課後等デイサービスって何?

「療育」の中で、就学前の子どもを対象にしたものが「児童発達支援」と呼ばれます。

市町村が実施するものと、民間のものがあります。

小学校1年生から高校3年生は「放課後等デイサービス」といって、これも同様の「療育」機関です。

(デイサービスというとお年寄りが利用するイメージですが、放課後デイは子ども用です)

デイサービスといっても「リハビリ」メインということはなくて、いろんな種類のデイが増えています。

放課後デイは、市町村ではなくて、社会福祉法人や民間企業などが認可を受けて実施するサービスです。

地域によりますが、放課後デイサービスの内容は本当に多岐にわたります。

同じ母体で

●午前中は見就学児の「療育」

●午後は「放課後デイ」

という施設も多いです。

もともと民間の自閉症教育機関だった個人塾などが、デイサービスの認可を受けて「放課後デイ」として利用できるようになったところもあります。

どんな放課後デイサービスがあるの?

放課後デイサービスの種類について、代表的なものをまとめておきますね。

勉強系デイサービス

マンツーマン、または生徒2:先生1など、少人数で勉強を見てくれるデイがあります。

10人程度の全体授業をするデイもあります。

特別支援学校の入試に対応してくれる場合もあります。

運動系デイサービス

運動療育をメインとするデイです。

マット運動や鉄棒、ボール投げなど、基本的な体の動かし方を教えてくれます。

マンツーマンのところもありますし、10人程度の規模のところもあります。

SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)系デイサービス

対人関係スキルや、感情マネジメントスキルなど、社会適応能力を育ててくれるデイです。

ロールプレイやディスカッション、全体授業など、いろいろな活動を通じて教えてくれます。

音楽療育系デイサービス

ピアノのレッスンや和太鼓を習えたりなど、音楽を通じた療育プログラムを実施しているデイです。

発表会があったりするデイもあります。

外遊びやクッキングなどの活動系デイサービス

外遊び、クッキング、プール、皆で電車で出かける等、遊びメインのデイです。

学童のように単に「預かり」目的というよりは、みんなで活動するイメージです。

これらの活動を複数取り入れるデイもあります。

「学校」→「デイ」→「自宅」への送迎サービスがあるデイもあります。

放課後デイサービス、利用する際の手順は?

放課後デイの利用には、「療育手帳」や「障害者手帳」は必須ではありません。

が、自治体が発行する「受給者証」が必要です。

「受給者証」があると、かなりの費用を自治体に負担していただくことができます。

(世帯収入に応じて負担額が異なりますが、月5,000円程度が一般的なようです)

そのほかに、活動によっては実費がかかる場合があります。

例)博物館へ往復の電車代、入館料など

放課後デイサービス「受給者証」の申請の仕方

「療育手帳」が取れない高機能のお子さんでも、放課後デイは利用可能です。

情報集め

市区町村の窓口に相談します。

幼稚園/保育園の年長さんくらいから、相談可能な場合が多いです。

さまざまなデイのパンフレットが置いてある場合もあるので、まずは情報を集めます。

HPなどを調べてみるのももちろん良いです。

見学/体験

必ず見学/体験するのをお勧めします。

実際に行ってみたらHPの雰囲気と違った、というのは(良くも悪くも)よくあることです。

いくつか候補を挙げて、複数見ておくと良いと思います。

受給者証申請手続き

通いたいデイが決まったら受給者証申請手続きです。

市役所の子ども福祉課などで申請します。

自治体ごとに必要書類が異なるので、事前に必要書類を問い合わせてから行くとスムーズです。

面談など

受給者証交付の用件を満たしているか、面談などの手続きを踏みます。

(自治体によって異なります)

受給者証交付

審査後、問題なければ「受給者証」を受け取ることができます。

「受給者証」には、毎月の負担額や、月○日まで利用可能、などの条件が書かれていますので確認します。

サービス等利用計画書

個別の「福祉サービス利用計画書」等が必要になります。

自治体によって、保護者が提出する場合と、ケアマネージャーさんを通す場合があるようです。

これらがすべて終われば、デイに通う準備は整いました!

「受給者証」なしで、自費で通うことはできますか?

どうしても「福祉サービス」というと負担感がある場合があります。

通常は「受給者証」を取得して通う放課後デイですが、デイによっては、相談により「受給者証」なしでも利用可能なデイもあります。

ただしその場合は全額実費となります。

ちなみに通常の「自閉症塾」のような「放課後デイ」に対応していない教育機関もあります。

その場合はもともと全額自費です。

まとめ

本当にいろいろある放課後等デイサービス。

利用可能な時間帯や、土日の開所時間、お休みの日程なども、デイによって異なります。

送迎の有無も違います。

●何のために利用したいのか、

●子どもの何を伸ばしたいのか、

●親が何を重視するのか、

などなど、しっかりと考えて選びたいものです。

似た内容であっても、建物の雰囲気や教室の空気感、先生との相性などで、かなり違ったものになり得ます。

本人を連れて、何箇所か見学して、実際に体験してから決めるのが必須だと思います。

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