発達凸凹の小学校選び、現実的な選択肢3つ

大抵は、小学校といえば、地域の公立小学校を考えるのではないでしょうか。

ここでは、発達障害の学校選びについて、

現実的な選択肢について見ていきましょう。

一般的な小学校の選択肢は3つあります。

特別支援学校

●地域の小学校の「通常学級

●地域の小学校の「特別支援学級

こういった全体像を把握しておくと、

視野が広がり安心しますし、他の可能性も考えやすくなります。

その他の選択肢についても少し触れますね。

発達障害の小学校選び 3つの選択肢

特別支援学校

1つ目は、障害が中度から重度の場合。

特別支援学校」があります。

就学相談では、IQ50前後を目安に

「特別支援学校」を提案される場合が多いようです。

見学することができますので、

いずれにしろ必ず事前に見学することをお勧めします。

見学は勝手に行くことはできず、

日にちや時間など、あらかじめ決まっていることが多いようです。

就学相談で担当者に聞くと良いでしょう。

特別支援学校では、

小1からずっと、将来に備えるカリキュラムが整っています。

身の回りのことを自分でする練習や、作業的な授業など、

早いうちから専門の特別支援を受けることができるのです。

まずは地域の小学校に入学して、

場合によっては、途中から特別支援学校に編入する、という道もあります。

が、地域によっては定員がいっぱいな場合もあります。

就学相談でじっくり相談すると良いと思います。

地域の小学校

次に、地域の小学校

地域の小学校には、2種類のクラスがあります。

少し複雑なのですが、できるだけ分かりやすくご説明しますね。

通常学級」と、「特別支援学級」の2種類のクラスについて。

通常学級

「通常学級」に在籍しながら、「通級指導教室」を活用することができます。

略して「通級」と呼ばれる制度です。

「通級」とは、普段は通常学級で授業を受ける子が、週に何時間かだけ、通級に移動して苦手部分の支援を受けます。

「通級」とは、少人数で苦手を援助してもらう教室です、

なので、「通級」が設置されていない小学校もあります。

その場合は、週何時間か、近くの学校で「通級」のある学校に移動して「通級指導」を受けます。

※送迎は親がします。

例)

1,2時間目は通常学級で。

親が迎えに行って、3時間目は他校で「通級」。

親が送って4,5時間目は自分の学校に戻って通常授業。

のような感じです。

(校内に該当する「通級」がない場合です)

「通級」には、いろいろな種類の教室があります。

●言葉の聞こえを援助してくれる通級や、

●見え方に不自由がある子の通級、

●発音指導をしてくれる通級、

●計算や読み書きを指導してくれる通級など、

さまざまな通級があります。

最近では衛星授業の環境が整っている学校もあります。

※地域によって異なります。市役所などでご確認くださいね。

特別支援学級

地域の小学校の「特別支援学級」に在籍する場合、

交流学級」という制度があります。

「交流級」と呼ばれたりもします。

これは、「特別支援学級」に在籍している子が、「通常学級」で授業を受けることを指します。

特別支援学級に在籍しながら、できるところはみんなと一緒に「交流級」で学ぶ制度です。

このケースはとても多いです。

特別支援学級に在籍する子たちは、自分で受けられる授業は「交流級」で受けることができます。

ほぼすべての授業を「交流級」で受ける子もいますし、

給食だけ「交流級」、

音楽と図工だけ「交流級」など、

その子によって「交流級」の利用頻度は異なります。

また、学校の支援体制によっても、交流級にどの程度対応してくれるかは異なるようです。

「交流級」については、

「一人で授業を受けられること」を前提にしている小学校が多いようです。

「交流級」をどの程度利用できるかは、各小学校によります。

校長先生の考え方や、

その年度の特別支援学級の担任の先生の方針、

支援員の先生が何人いるか、

などなど、そのときそのときで変わるので、

見学の際に質問してみると良いと思います。

小学校選び、その他の選択肢

これらのほかにも小学校の選択肢があります。

知っておくだけで、思考の幅が広がります。

まず、「義務教育」の「義務」ですが、

これは、子ども本人ではなく、親の「義務」です。

親が子どもに、「教育を受けさせる義務」。

子どもには、「教育を受ける権利」があります。

小学校に入学したものの、なんらかのストレスで

学校に行けなくなったらどうしよう・・・

その場合、「不登校」以外にも選択肢があります。

支援学級なら行ける、という場合はすべての授業を支援級で。

保健室なら行ける、という場合はしばらく保健室登校。

●近隣の公立小学校へ転学

転校というと大げさで大変そうですが、よくある話です。

教育委員会に相談して認められれば、越境して転学させることが可能です。

学校を変えるだけで楽しく通学できるなら、

転校も考慮に入れたいですよね。

少人数の公立小学校

地域によっては、分校みたいな扱いで、学区の枠を取り払っている学校があります。

多少遠くて送迎が必要だったりしますが、ためしに見学しておくのも良いと思います。

国立、私立など、受験して編入する学校

小学校の途中からでも、若干名の募集があったりします。

発達障がいのクラスがある私立小学校

自閉症児の教育を実施する小学校もあります。

フリースクール

最近は、フリースクールでも、「学校出席」扱いにしてもらえる場合が増えています。

つまり、地域の公立小学校に在籍したまま、フリースクールに通うことで、

地域の小学校出席扱い」にしてもらえる場合があるのです。

まずは調べておくと良いと思います。

海外の青空学級

タイの田舎など、旅行した際に見に行ってみようと思っています。

見に行ったら、様子をアップしますね。

ホームスクーリング

親が勉強を見る、または、家庭教師の先生をお願いする。

まとめ

「義務教育」は、親の義務です。

子どもに教育を受けさせる義務があります。

(子どもは教育を受ける権利があります)

子供に合う形で、親が「教育を受ける機会」を提供する、

ということを考えると、

思考を柔軟にして、何かあっても思いつめないようにしたいものですね。

実際、上記以外にもいろんな形態の教育があります。

●親の海外転勤で現地の小学校に行く子、

または、現地の日本人学校に行く子、

●国内でも、各国のインターナショナルスクールを検討する親子もいます。

●病気で長期入院する子は、病院内の学校へ、

動けない子は、病院内の教師が病室に来てくれての授業、

などなど、

教育を受けるのに、本当にさまざまな形態がありますね。

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