特別支援学級の実体 ― なぜ学校によって異なるの?

小学校入学にあたり、わが子がどのような環境で学習するのか、とても気になるところです。

特に発達グレーゾーンの場合、特別支援学級に所属したとして、

●どの程度支援学級で学ぶのか?

●交流級(通常学級)には、週何時間くらい行けるのか?

など、実体がまったく予測できません。

現実的に、「特別支援学級」の実情はどのようなものでしょう。

あらかじめ知っておくと安心です。

特別支援学級、なぜ変化する?

特別支援学級(以下支援級)の実情は、本当に多様です。

少し書き書きましたが(様変わりする「特別支援学級」→★

昔と違い、今の支援級はさまざまなタイプの子が在籍します。

「発達障害」が注目されるにつれ「早期発見!早期療育!」の傾向があるからです。

それに加えて同じ公立小学校でも、学校ごとに「支援級」の在り方がものすごく異なるのが現状のようです。

支援級、本当に多種多様

なぜそんなに異なるのか、理由を挙げてみますね。

自治体ごとの裁量があるので、各教育委員会で考え方や方針が異なる

地域によって、特別支援教育の方針がカッチリ決まっている場合があります。

たとえば、

週●時間以上の利用がないと、支援級に在籍できない

(交流級では支援の必要な、グレーの子でも)

などのルールが明確化されていたりします。

支援の必要な児童を、水増しして申請するのを防ぐため、などの目的があるようです。

教育委員会の力が強すぎる場合、保護者の意向をあまり聞き入れない体勢の小学校もあると聞きます。

「うちの学校は、こういう方針ですから」と。

あるいは、昔からこういう方針でやっていますので、という”伝統”が受け継がれている場合があります。

これについては、

平成28年「障害者差別解消法」が制定され、

個人に必要とされる合理的配慮が提供されること」が規定されました。

詳しくは文科省HP→★

学校と連携して、本人がより良い環境で学べるようにしてあげたいですね。

学校ごとの裁量があるので、校長先生によって方針が異なる

特別支援教育に熱心な校長先生は、支援級の個別の児童をとても気にかけてくれる場合があります。

授業をときどき見てくださったり、

休み時間に声をかけてくれたり。

保護者とも世間話がてら良好な関係を築こうとしてくれたりします。

入学前の支援級の見学の際に、保護者との面談の場を設けてくれる校長先生もいます。

こういった機会があれば、保護者は不安や疑問を相談しやすいですね。

担任の先生の裁量により、クラスの方針が異なる

グレーゾーンの児童の場合、担任の先生が慣れていれば上手く対応してくれることがあります。

たとえば一番前の席にしてくれて、先生が目を配ってくれる場合があるのです。

必要に応じて小声で話しかけてくれたり。

「○○くん、今は算数ドリルを出しますよ。このプリントはしまって」

のような感じです。

ただ、先生方も、タイプも違えば経験年数も違います。

いわゆる手のかかる子がクラスに何人いるかでも、できる支援の範囲が変わってきます。

また地域によって、クラスの人数がもともと少なかったり、だいぶ多かったり、そういった事情にも左右されます。

地域の状況にもよる

新興住宅地などで一気に児童数が増えた学校だと、先生方の手が回らない場合があります。

そのため、支援の内容が極端に振れることも。

たとえば

交流級に行くのをなかなか許可してもらえない

(全部一人でできることが条件、交流級への行き帰りも付き添いません、など)

あるいは、

できなくてもどんどん交流級へ行かせてしまう

(クラスが増えて、先生方の手が回らないのでテキトーな扱い)

ということもあるようです。

逆に、児童数がもともと少ない小学校の場合、マンツーマンに近い授業を受けられる場合もあります。

(マンツーマンが必ずしも良いかは別として)

支援の必要な子が一人でも居ると「支援級」を設置する決まりだからです。

まとめ

混乱している学校の場合、ガッカリするような扱いを受けることがあります。

「もう学校には一切期待してないから~」なんて、悲しそうに言うお母さんたちもいます。

一日のうちの、多大なる時間を投じる学校教育。

どの子も「伸ばしてあげたい!」と願って関わってくれる先生のもとで学べるといいのになと思います。

親ができることとしては

●先生方との良好な関係を築く

●学校と保護者が連携して子どもを支援する

などを目標に、少しずつまとめていきますね。

学校と対立するのではなくて、協力しながら子どもを伸ばしていけたら良いですよね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする