発達障害、治療を拒否されることもある

発達障害の場合、病院でじっと診察を受けるのが難しいことがあります。

恐怖を感じて騒いだり暴れたりなど

さまざまなことが起こります。

あまりに相性が悪い場合は、治療を拒否される、なんていう事態もあり得ます。

どんなふうに病院と関わっていくか、あらかじめ考えておくととても役立ちます。

発達障害、治療を拒否されることもある

総合病院で医師にイライラされる

休日に私の息子が高熱を出したことがありました。

当番医は総合病院でした。

休日ということで、必ずしも小児科医が待機してるわけではありません。

息子は多動傾向があるので、イスにちゃんと座れません。

特に、診察室のイスは回転するので遊んでしまうのです。

そんな息子に、先生はイライラしている様子でした。

「キミ、ちゃんと座れないの!?」と。

次は、ベッドに寝て触診です。

「ベッドに横になって」の先生の指示に、息子はすぐには従えません

「なんで、ベッドに寝るんですか?」「ベッドで何するの?」と

矢継ぎ早に先生に質問します。

先生はイライラした雰囲気で、息子の質問を完全に無視

私が間に入って、息子をベッドに寝かせました。

触診が終わってから、「解熱剤を処方しますね」との先生の言葉に、

息子がすかさず「錠剤にしてください!ぼく、錠剤がいいです。錠剤にしてください!」と、

しつこく言います

先生は終始息子の言動にイライラしている様子でした。

皮膚科で治療を拒否される

また別のとき、皮膚科にかかりました。

液体窒素を怖がって大騒ぎする息子に先生が、

あまり騒ぐようなら、診たくありませんね」と、

ピシャリと言われたこともあります。

こんな対応が毎回だったら、病院がさぞ辛い場所になると思いました。

こういう事態を避けるために、情報を集めて、病院を選ぶ姿勢が大切だと思います。

できるだけ病院を選ぼう!合う病院探しの旅

近所に選べるほど多くの医院はないかもしれません。

が、それでもいくつかはあるはずです。

行ける範囲内で、「選ぶ」ということを強くオススメします。

子供に合うすばらしい医師との出会いは、気の合う友人との出会い同様、奇跡みたいなものです。

もし巡り会えたら、宝物みたいなもの

●耳鼻科

●皮膚科

●歯科

●眼科

などなど、安心して子供を診ていただける医師を探しておくと良いと思います。

病院探し・先生探しの旅を楽しみましょう。

病院の探し方

では具体的に、どうやって病院を探すか、です。

発達障害の病院探し、周りのママたちに聞こう

発達障害に関係なく、ママたちって地元の病院情報を持っています

それとなく「あまり怒らない歯医者さんを探してるんだ~」などと持ちかけると、

「あ、それなら●●歯科がいいよ!」などと教えてくれたりするものです。

特に、歯科や耳鼻科などは、

定型発達のお子さんを連れて行くのにも、ストレスなもの。

周りのお母さんたちは、優しい先生を探して試行錯誤の歴史を持っていたりします。

小児科医に聞く

小児科クリニックの先生は、比較的穏やかな優しい先生が多いです。

数ある診療科の中で「小児科医」を選ぶくらいです。

子どもが好きだったり、優しい医師の可能性が高いのです。

小児科の先生は、いろんな情報を持っています。

雑談がてら話すと、相談に乗ってくれる場合があります。

「●●耳鼻科が評判良いみたいですよ、うわさですけどね^^」などと。

ホームページを見て電話してみる

検索で地域の病院を探して、電話してみるのも効果的です。

「自閉症で知的障害もある●才の男の子ですが、診ていただけますか」

のような感じです。

診察前にも必ず病院側に伝えるのも忘れずに。

「自閉症です。あまり言葉が出ないですが、ゆっくり話していただければ理解します」など。

先生探しの過程では、

「あ~あ、怖い先生に当たっちゃったな~・・・」

なんて、落ち込むこともあります。

でも、医師自身が発達障害”っぽい”場合も、実はよくあるそうです。

医師が発達障害の可能性!?

拙著を監修してくださった息子の主治医は、怖いくらい優秀な国立男子校出身です。

全国模試で1桁というすご過ぎる成績を取った先生です。

先生によると、同級生たちは、多くは今で言う「発達障害っぽかったそうです。

●突飛な比喩を理解しない、

●耳からの情報が苦手、

●相手の感情にまったく配慮しない、

などなど、特徴的だったそうです。

よくいますよね、ぶっきらぼうな先生。

頭が良すぎたり、あまりに秀でたところのある人は、

もしかしたら、欠落部分も大きいのかもしれません。

医師が発達凸凹の可能性がある、とあらかじめ知っておくと驚かずに済みます。

まとめ

「選ぶ」という観点で言うと、病院だけでなくファミレス床屋さんなどもそうです。

子どもに関係ある施設は、似た価格帯でいくつかあることが多いです。

「選ぶぞ!」と普段から思っておくと、とても良いです。

病院選びはパワーが要ります。

途中、気持ちが折れそうになったりもします。

でも、各診療科で子どもに合う医師を確保できたら、安心して病院にかかれます。

この安心感は本当に宝のようなもの。

一歩ずつ進んでいきましょう。

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