発達に凸凹がある場合、幼稚園(保育園)年長の1年間の間に就学相談を受けることになります。
もちろん「強制」ではありません。
では、受けたほうがよいのか、メリットなどをまとめていきます。
就学相談って何?
発達障害を疑われる子たちは、自治体ごとの「療育」を受けることを勧められます。
(※「療育」については別記しますね)
大抵はその療育先で
「就学相談を受けてくださいね」と、
案内される仕組みになっています。
ただでさえ不安な「小学校入学」。
あれこれ選択肢を考える上でも、
相談先が多いのは良いことだと思います。
就学相談では一体何をするのか?
大まかには、こんな流れです。
(自治体により異なります)
就学相談の流れ
●相談申込(年長さんの春ごろです)
●担当者との面談
●発達検査(知能検査、適応検査など)
●小学校見学
●就学先の希望提出
●審査委員会の会議
●結果の通知
「ここに進学すると良いでしょう」と、「結果」は通知されますが、
最終的に、どこに進学させるかを決断するのは保護者となります。
ただ、専門家が集まっての委員会です。
あまり「無視」するのではなく、
もし「結果」に納得できない場合は、不安をそのまま伝えてみると良いと思います。
たとえば私の息子の場合
このときの検査でIQが99だったにも関わらず、「特別支援学級」を「強くお勧め」されました。
結果通知の面談がありましたので、理由をしっかりと尋ねました。
私の息子の場合は、
●イスに座っているのが難しい
●目が非常に合いづらい
●言葉があまり出ない
●コミュニケーションが取りづらい
などの理由からでした。
結局、
●「特別支援学級」に在籍しながら、
●「交流級」で、様子を見て、
●可能であれば、年度の途中でも、「通常学級」に移籍する、
というようなところで落ち着きました。
担当者の方はとても親身になってくださり、
息子の可能性をあれこれ考えてくださいました。
分からないこと、不安なこと、疑問なこと、
なんでもどんどん伝えて、親も子も安心して入学に備えることができたら
ベストですよね。
行って初めて分かる!小学校の見学
就学相談の過程で、「小学校見学」または「体験授業」などが設置されます。
これは、小学校選びで外せないポイントだと思います。
●実際に親子で見てみる
●教室まで行ってみる
●授業を体験してみる
ホームページを見ただけでは分からないことが、実際に分かります。
「行ってみたら、ホームページから想像していたのと全然違った!」
というのは、良い意味でも悪い意味でも、よくあることです。
就学先で、「ここは、まあ行かないだろうな~」なんていう学校でも、
入学の可能性がほんの少しでもあるなら、
ぜひとも見に行くことを強くお勧めします。
可能性は、多ければ多いほど良いからです。
自宅近くの地域の小学校でも、
「通常クラス」と「特別支援学級」では
全然雰囲気が異なります。
両方体験するのもとても良いと思います。
就学相談では、こういった「見学・体験」を
担当の方がアレンジしてくれる場合があります。
合わない場合も、行ってみると分かります。
●なんとなく、この場所イヤだな・・・
●上手く説明できないけど、この雰囲気イヤだだ・・・
なんて思うこともあるからです。
逆に言うと、一度行ってみないと分からないです。
学校選びだけでなく、塾や習い事、療育なども、
必ず「見学・体験」してから選びたいものです。
一口に「小学校選び」といっても、
どんな選択肢があるのか、まとめていきますね。
まとめ
就学相談は強制ではありません。
中には相談を受けずに済ませる保護者もいます。
「うちの子は絶対に”通常クラス”でやっていける!」
そう信じて、検査を受けないで済ませることも
可能といえば可能です。
でも、子供の現実を考えた場合、
ムリヤリ「通常学級」にねじ込むようなことをするのではなく
●検査
●相談
●見学
などの流れを踏んで
本人がより安心して通える環境を整えてあげるほうが
後々良いように思います。
本人が安心して、
保護者も納得して
良い環境で教育を受けさせたいものですね。
それではどんな選択肢があるのか、
小学校選びについて補足していきますね。