発達障がい、子どもの特性を学校に伝えよう!

「わが子を熱心に指導してもらいたい!」

「可能性を伸ばしてもらいたい!」

親ならだれでもそう願うものです。

が、やる気がないように見える先生もいるかもしれません。

学校の先生も普通の人

もちろん使命に燃えるすばらしい先生もいらっしゃいます。

でも、先生方も普通の人です。

毎月決まりきったお給料で、がんばってもボーナスがアップしたりしない。

もともと忙しいことも相まって、少し疲れている先生もいるかもしれないですね。

保護者としては、ついつい先生方に多くを求めたくなってしまいます。

でも、要求ばかりを伝えたり、感情的になったりしても、良い結果を生みません。

子どもが快適に学校生活を送ることができることを第一に考えて、

先生方と、上手に関わっていけたらいいですね^^

幼稚園から小学校への引継ぎ

自治体によって、幼稚園/保育園から小学校へ「引継ぎ」をしてくれることがあります。

子どもの特性や様子を、書類や面談で伝えてくれます。

希望制の場合もあるので、希望しておくと良いと思います。

配慮してもらって当たり前!?

幼稚園/保育園、そして小学校でも同じですが、

「うちの子に配慮してよね!」という態度、

「支援してもらって当然!」のような態度になると損をすると思います。

「うちの子と関わることで、先生方も自閉症教育の良い勉強になるでしょ」

のような態度も、得策とはいえません。

「分かって!」、「構って!」、「教えて!」が多い友達がいたとして、なんとなく鬱陶しいですよね。

それと同様、要求ばかりの保護者も、先生方からすると、あまり良い気持ちがしないのではないでしょうか。

「分かってもらって当たり前」なんていうことは、ありません

「配慮してもらって当たり前」ということもありません。

当たり前ではなく、ありがとうを心に留めて

感謝をたくさんあらわしていきたいですね。

子どもの特性の伝え方

子どもが学校で少しでも過ごしやすくなるよう、

少しでも心穏やかに、「できる」を増やせるよう。

そして先生方にも、うちの子のことで少しでも手間が減るように。

そのために、情報共有をする

そんな感覚で、子どもの特性を伝えると良いと思います。

間違っても「ああしろ!こうしろ!」と、先生方にこちらが指図することにならないよう心を配りたいものです。

特性を伝えるポイント

小学校を見学に行く際、学校のほうで簡単に面談する機会を持ってくれる場合があります。

支援学級の担任、校長先生、教頭先生などと、保護者の面談です。

こういった面談がある場合は、子どもの特性や困りごとを手短に伝えておくと良いです。

伝えたいことは事前にメモしておくと良いと思います。

学校の先生は治療師ではないので、「発達障害を治してもらおう」と思うと間違います。

あれこれ要求するのではなく、今現在の、家庭での取り組みを伝えると考えると良いです。

例)

学習の状況

読むのが苦手だけど、ひらがなは一文字ずつなら読める。

お母さんが絵本を読むとき、文字を目で追う練習をしています。

人ごみが苦手

人が多いと耳をふさいでうずくまったりします。

静かな場所でしばらく時間を置くと、自然と元に戻ります。

特定の音が苦手

ある電子音が極端に苦手でパニックになります。

暴れた場合は体を押さえて、別室で少し時間をいただければ落ち着きます。

障害の告知について

本人にはまだ伝えていないので、障害名などは言わないで欲しい、など。

相談したいこと(これは事前に伝えておくと本当に安心です)

・偏食で食べられないものが多いので、入学して様子を見て、本当に困ったらおにぎりを持参してもいいですか?

・一度に集中できる時間が短いので、宿題の量などを相談させてもらってもいいですか?

など。

こんな感じで、ポイントだけ、簡単に伝えておくとお互い安心ですね。

子どもの特性レポート

面談の機会がなさそうであれば、上記のような子どもの特性を簡潔なレポートにまとめることもできます。

※必ずこういったレポートを書かなければいけない!ということは、まったくありません。

あったほうが良さそうであれば、ご参考にしてくださいね。

上記以外の特性で、いくつかまとめてみますね。

***

ゼロか100か、極端な思考

ゼロか100か、白か黒か、ハッキリさせたい思考回路です。

でも実生活の中では、グレーゾーンがたくさんあります。

「全部できたら良いけど、途中まででも、やらないより良いよね」のような感覚がなかなか理解しがたいようです。

臨機応変にできるよう、少しずつ教えているところです。

パニックになった場合は、別室で一人で過ごさせていただければ、少し時間が経つと落ち着きます。

完璧主義

やるなら完璧にできないと、「ダメだ」と思ってしまいます。

そのため、難しそうなことは、最初から「できなそうだから、やりたくない」と思ってしまいます。

例)縄跳び、鉄棒、玉入れ

「難しそう。できるわけない!ぼく、見てるね」となります。

「できない」と「できる」の間に無数の段階があることを教えています。

また、「できない」=「ダメ」ではないと教えています。

「失敗する」ということは、「何らかのチャレンジがあった証拠」なので、すばらいしことだよね、

などと繰り返し教えているところです。

理由が分かると納得する

「どうしてこれをやらないといけないのか」が分かると、納得し、素直に言うことを聞きます。

「これをやったときのメリット」、「やらないときのデメリット」を具体的に伝えると、よく理解し、安心するようです。

言葉の遅れ

言葉に不自由があります。

言い間違いが多いです。

語彙も少ないですし、理解力も低いです。

分からないときは、そのままにせず、「もう一回言って」とか、「○○って何?」などと、「分からないことを伝える」ことを練習しています。

できないときそのままにせず、「手伝って」と言う練習もしています。

○○総合病院で、言語訓練(ST)を受けています。

運動能力の低さ

体幹が弱く、体の使い方が下手です。手先も不器用です。

だらだらしているように見えますが、思ったように体が動かず、バランスも取りづらいようです。

○○総合病院で、作業療法(ST)を定期的に受けています。

手先の練習、体のバランスを取る練習をしているところです。

長い目で見ていただけたらと思っています。

ダウンロードはこちらからどうぞ

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