発達検査ってどんな感じ?KIDS Vineland-Ⅱ S-M社会生活能力検査など

発達障害の疑い・・・

そう言われてまず受けるのが発達検査ではないでしょうか。

発達検査にはどんな種類があるの?

代表的なものを解説してみますね。

発達検査の種類

発達凸凹の子たちが受けるの検査、

この2種類が主なものです。

知能検査(IQを測るもの)

適応能力検査(身の周りのことなど、自立度を見るもの)

順番に見ていきましょう。

知能検査

知能検査はIQを計る検査です。

よく使われる検査に、

田中ビネー式、ウェクスラー式(WISCⅡ)などがあります。

本人と検査担当者さんの2者面談方式でおこなわれます。

IQは平均が100です。

平均100に対してどれくらい足りないか、で必要な支援を受ける基準になっていきます。

自治体により異なりますが、多くはIQ70以下くらいから支援の対象となるようです。

所要時間は、およそ1時間程度でしょうか。

じっと座っているのが難しかった私の息子は、先生に励まされながら、あちこち動き回りながら、どうにか最後までできたようでした。

※IQについてまとめた記事はこちら。

適応能力検査

これは、日常生活での自立度を数値化したものです。

食事の準備・対人関係・お金の管理などなど、

社会生活を営む能力を測ります。

●一人でトイレに行けますか?

●一人でおつかいに行けますか?

●缶ジュースのフタを開けられますか?

のような、日常のことについて検査します。

検査といっても、本人ではなく保護者が回答する形式です。

小冊子になっていて、○×でどんどんチェックしていくタイプと、

心理士の先生の聞き取りによるものがあります。

適応能力検査の例をいくつか挙げてみますね。

S-M社会生活能力検査

このテストは、小冊子の問いを保護者がどんどん回答していく形式。

「できる」・・・○

「できない」・・・×

×が10個(だったと思います)続いたら、そこで終了。

「できない」「できない」、「これもできない」と、

「×」をつけるのが続いて続いて、

どんどん続いて終了になるので、

なんとなく「あ~、終わってしまった・・・」と感じました。

療育手帳申請時だと、

子どもがIQ検査を受ける間に、別室でお母さんがて適応検査の冊子に回答していたりします。

KIDS

上記と似た似た、保護者が小冊子に解答していく検査です。

「子ども」という意味のkidsではなく、

KINDER INFANT DEVELOPMENT SCALE TYPE T

の略で、KIDSです。

うちの子はこれはできる、これはできない、と、

項目ごとに親が判断して、どんどん回答していきます。

うーん、分からないな~と悩む項目も多かったです。

まだやらせたことのない項目なども含まれるからです。

そのため、テキトーに回答するしかないものもたくさんありました。

当然ながら検査結果はそこまで「厳密」なものにならないと思います。

当時私の息子は4歳4ヶ月で、「2歳9ヶ月の発達年齢」という結果でした。

しかも、項目ごとにかなりのバラつきがありました。

なんとなく「これくらいの遅れ具合」と、参考情報的に考えてよいのではないかと思います。

Vineland-Ⅱ(バインランド2)

適応能力検査で、心理士の先生が保護者に聞き取りをする検査です。

「(子ども本人が)自分で○○できますか?」のような問いが、どんどん出てきます。

これも回答するうちに、本当に、まったく分からない問いも出てきます。

たとえば、

「うーん、一人でスーパーのレジか~

やらせたことないな~。

やらせればできるのかな?

いや、できないかな?

うーん、まったく予測がつかないや・・」

心理士の先生は、こういうとき、

「あ、適当で構わないですよ~。もし本人にやらせたとしたら、できるのかな~って」

そんな感じで、案外ゆるいというか、

あくまで私と、見聞きした範囲での周りの経験では、なんとなくよく分からないまま回答する問いもけっこうある感覚でした。

検査結果として、「発達指数」や「発達年齢」が数字で出てきます。

たとえば、

「言語面は○才○ヶ月レベルですね~」のような感じです。

上述のとおり、よく分からない問いもけっこう出てきますので、

結果も、そこまで厳密なものにはなり得ないと思います。

まとめ

検査結果は、数字やグラフが出てきてもっともらしく見えます。

客観的なデータっぽく見えます。

が、そんなことないです。

その日の本人の精神状態とか体調、

検査担当者との相性、

天気、部屋の湿度などなど、

微妙なことで変わりうるものです。

その日の、そのタイミングでの、本人の状態」をあらわしているだけです。

数字でハッキリと出るので気にはなりますが、

落ち込む材料にするのではなく、検査結果はしっかりと活用していきたいものです。

検査結果が思ったより低かったら、必要な支援を受けることを考える。

※低かった場合は、支援を受けるのに非常に有利です。

検査結果を、遠慮なく支援申請に使いましょう

思ったより高かったら、おそらくかなりの凹凸があるはずなので、

本人の不自由感をどうサポートするかを考える。

いずれにしろ、検査結果は今からどう生きるか、そこを考える資料にするだけです。

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