子どもが発達障害の疑いと思われたら、IQテストを受ける機会があります。
●発達関係の病院で、
●療育先で、
●診断書作成のため、
などなど、定型発達の子にはあまりない機会ですが、発達凸凹の子は、案外IQテストの機会があるのです。
テストで評価される日本の学校教育に慣れている私たち、
親として、子どものIQテストの数字がとても気になるところです。
IQテストで一体何を計っているの?
IQテストはもともとどういう目的で作られたのか、詳しくはこちらにまとめてあります。
→★
IQテストの実体
IQがいくつと聞くと、それが絶対のように感じてしまいます。
IQは100が「平均」なので、
たとえば「IQ100です」と聞くと、「平均的なのね」という印象だと思います。
実際には、いろんな分野のテストをして、
それを全部合計してならしているのが「IQの数値」です。
なので、極端に言うと、
項目ごとに、70だったり130だったりしたとしても、平均すると100に近い数値が出る場合もあります。
IQがいくつです、と聞いただけでは中身がデコボコなのか、
それとも平均的にそのくらいの出来なのか不明なのです。
発達凸凹の子たちの場合は、検査の出来が凸凹の場合が多いので、必要な支援を見極めるのに使えたら良いですよね。
IQテスト、どんな問題が出るの?
IQ検査の問題は、漏洩を防ぐために非公開となっています。
一人で検査を受けるのが難しい子の場合は、
保護者が同室に居ることがあります。
その場合、問題の漏洩を防ぐために、見聞きした検査内容をブログ等に載せないでくださいね、などの注意があるようです。
ただし、検査後の説明の際、
例題などを少し保護者に教えてくれる場合があります。
ここでは問題そのものは書けませんが、
差し支えないと思われる範囲で、例題的なものをほんの少しだけ掲載してみようと思います。
※IQ検査の前にお子さんに練習などは、させないほうが良いと思います。
その場だけちょっと高めのIQが出たところで、
本人に必要な支援が分からなくなりますし、
あまり意味がないと思います。
大切なのはIQの数字じゃないです。
IQ検査の例題
※この問題が出るわけじゃないですよ~
【モノの概念】
●お湯は熱いです、水は?
●風船は軽いです、石は?
【モノの役割の説明】
●やかんって何?
●靴って何?
【言葉で説明】
●困ったときどうする?
「公園で迷子になりました。どうしますか?」
「お使いに行ったらお財布を忘れたと気づきました。どうしますか?」
まとめ
検査結果はあくまで参考情報だと思います。
数字で「IQいくつ」と出てくるので気になりますが、
でも、その日の出来は、いろんなことに左右されます。
●本人の体調や精神状態、
●検査担当者との相性、
●部屋の温度や湿度、
などなど、
いつもいつもベストコンディションというわけにはいきません。
家でやらせればできるのに・・・!
と、ヤキモキすることもあります。
だからこそ、単なる参考情報と割り切って、
支援を受ける「資料」のひとつとして活用していきたいですね。