私の息子は、5歳で療育手帳を取得しました。
手帳提示で受けられるサービスが分かりやすくまとめてあるページは既にたくさんあると思います。
ここでは、実際「療育手帳」を使ってみてどうなの!?
を書いてみます。
手帳を取得しようか、それとも要らないか迷っている場合、
実際の「使用感」を知ると参考になると思います。
目次
療育手帳、実際に使う場面は?
ちなみに軽度知的障害だと、障害の区分としては「B」という区分になります。
(「軽度」とか「2級」と同じ扱いです)
●JR
JRは本人のみの割引です。
100km以上の移動から適用されます。
JRのページに説明が載っていますが、表現が少し分かりにくいです。
「運賃及び普通急行料金が割引(5割引)になります」
という記載があります。
「運賃及び普通急行料金」ってなんだか分からないですよね。
特急券?乗車券?
実際に緑の窓口で聞いてみたところ
要するに、乗車券のみ割引ということでした。
(変わるかもしれないので、問い合わせてくださいね)
療育手帳を持っていた2年間で一度だけ、
私の実家に帰省した際に活用させていただきました。
もともと子供は子ども料金なので、
割引前の乗車券がすでに半額です。
なので、そんなに「ものすごく安くなった!」という印象はなかったです。
(もちろんありがたかったです)
●タクシー
一部のタクシー会社さんが、手帳提示で1割引きとなります。
が、これは一度も使ったことがないです。
というのも、タクシー自体にあまり乗らず、
乗ったとしても、730円の1割=73円なので、なんとなくそのまま支払っていました。
●飛行機
調べると航空会社ごとに障害者割引があるのですが、
「他の割引運賃との併用はできません」
となっていたりします。
(変わるかもしれないので、問い合わせてくださいね)
なので、たとえば「早割り」的な、他のサービスのほうが格安だったりします。
そして、正規料金で「航空券だけ」を購入する機会ってあまりない気がします。
(ビジネスマンなんかだと、急な出張など、そういう機会があるのかな??)
もともとセットになっている旅行パックは、怖いくらいお安かったりしますよね。
なので航空券に手帳を使ったことはないです。
家族旅行なんかは、航空券とホテルとレンタカーがセットになったものなどを、すごく早めに申し込むと、かなりの割引率だと思います。
または、(あまり現実的ではないですが)ギリギリに申し込むと割引率が高いようです。
●公共施設の入場料
市民プールの子ども料金100円が無料になったり
美術館や博物館の入館料が割引になったり、
ありがたく使わせていただきました。
●映画館
映画はもともと子ども料金で、900円~1,000円程度です。
障害者料金も1,000円。
(3DやIMAXなどは、別料金の場合があります。)
なので、手帳を使っても使わなくてもほぼ同じです。
が、手帳を使うと介助者も1名割引が適用されます。
例)介助者大人1名 1,800円→1,000円
ただし、私の場合ですが、息子がじっと座れなかったので、
映画館自体にあまり行きませんでした。
見たいものは、DVDを借りて、家で見ることが圧倒的に多かったです。
インターネットで映画チケット購入の際は、どう手帳を提示するの?
インターネットで映画館の席を取る場合、以下の手順で大丈夫でした。
「障害者料金」を選んで、本人の席と保護者1名の席を予約します。
そうするとQRコードとか予約番号がメールされてきます。
それを元に映画館でチケットを発券してします。
入場する際に、チケットと一緒に手帳を一緒に出します。
●税金の控除
年末調整で「障害者控除」があります。
詳しくは国税庁のHPに載っています。
「児童相談所、知的障害者更生相談所、精神保健福祉センター、精神保健指定医の判定により、知的障害者と判定された人」
との記載です。
「判定された人」との記載なので、手帳の有無は関係ないのか、問い合わせてみました。
結論から言うと、「手帳を添付」とは明記されてないですが、手帳(または手帳の写し)を添付してください、とのことでした。
上記の「児童相談所等による知的障害の判定」という記載は、
「手帳を取るための判定」という解釈で、
つまり、手帳を持っていることを意味する、という説明でした。
ただし、手帳なしで知的障害が認められる場合もあるそうです。
たとえば認知症など。
自分で判断する能力がないことが医師の診断書で認められれば
障害者控除の対象になるそうです。
(変わるかもしれないので、問い合わせてくださいね)
まとめ
経済面では「控除」を受けられるのが一番大きいと思います。
ただし、どれくらい控除になるかは各家庭の状況で異なると思います。
世帯収入にもよりますし、
医療費控除や生命保険の控除など、その他の控除の割合にもよるからです。
ご家庭の状況によっては、障害者控除を受けても受けなくても、さほど変わらない場合もあると思います。
療育手帳があれば、「経済的にものすごくお得!」というより、
利用できるサービスがあれば、感謝して利用させていただく、
という感じでした。
逆に言うと、手帳がなくても特に大丈夫な感じがします。
「すごく損した!」なんていうことにはならないように思います。